2021年5月に読んだ本たち
更新が滞りがち。もう6月も終わるけど頑張って思い出しながら書く。
新しい組織のマネジメント手法の本。経験上うまくいってない組織って互いの役割が曖昧で、お見合いや責任のなすりつけ合いが起こっていることが多いと感じているので役割ベースのこの考え方はうまくいきそうな気がする。
いろんな生き物の生活史が分かるのは面白いんだけど、書きっぷりがなんというか、他の生き物に対して人間的感情を当てはめすぎ(「子の犠牲となって死んでいく親の気持ちは壮絶に違いない」みたいなのを虫に当てはめられても。。みたいな)。うーんとなって中身が入ってこなかった。
単に高度なテクノロジーがあればうまくいくわけじゃなくて、既存の社会制度や人の感情とうまく折り合いをつけながらやってかないと成功しないよ、という話。GAFAだったりテスラだったりがあれほど時価総額高いのはどんな社会を目指すかのストーリーがうまいから、逆に日本はここが弱い。
いつどうやって会計が生まれたのか、それがどうやって進歩していったのか。鉄道会社が発達したことによって莫大な資本を投資するビジネスが活発になり、それに対応して減価償却が生まれた、みたいな話は面白かった。
なんだろう、ほとんど中身を覚えていない。起業に関する本は多数読んできているので真新しい話がなかったのかな。
UIデザインの方法論。やや衒学的なきらいはあるが、今までちゃんと考えてこずにやってきた分野なので新たな視点を得られてよかった。
これも名著の割に中身そんなに覚えてないな。。イシューが大事という、タイトルのまんまの感想しかない。
2021年4月に読んだ本たち
中身はタイトルの通り。トイ・ストーリーの公開が物語のピークなんだけど、なかなか公開されなくてフラストレーションが溜まる(笑
- 作者:光太, 石井
- 発売日: 2011/06/26
- メディア: 文庫
世界の貧困地域のリアルを描いた本。最近暇だったからネトフリでハイパーハードボイルドグルメリポートを見てたので、このあたり今自分の中でホットな領域。
ちょっと御用記事っぽいところがあって、基本は直近のシステム刷新を褒める内容になっているが、2021年の再度のシステム障害の後で読むと趣深い。
- 作者:デイヴィッド パトリカラコス
- 発売日: 2019/05/31
- メディア: Kindle版
SNSが国家と個人のあり方、戦争のやり方を変えてしまった話。
Web2.0は当初個人をエンパワーしたように見えるが、同じ力を国家も使うことはできる。だけど既存国家の硬直化した官僚組織では使いこなすのはなかなか難しい。
2021年3月に読んだ本たち
今年のGWは「発信のハードルを下げる」強化月間とします。 ということでサボってた読書記事の連投その2。
言葉を変えると質の低い情報の粗製乱造とも言う。
- 作者:スコット・ギャロウェイ
- 発売日: 2018/07/27
- メディア: Kindle版
これってGAFAに限らずテック系スタートアップの多くに言えると思うんだけど、「あなたたちの事業が拡大することで世の中はどれだけ良くなるんですか?」「やってることって結局既存企業を破壊してその利益を吸い上げるだけで、社会全体のGDPは増えてるんですか?」「便利になったとか言うけどそれって中間層が消滅して社会が不安定になるのと釣り合ってるんですか?」というのは今後考えていくべきテーマ。
オードリー・タン本を短期に読みすぎてどれがどれだか分からなくなっている。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
- 作者:Camille Fournier
- 発売日: 2018/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ちゃんと1on1やろうという、それが大事。他はあまり入ってこなかった。必要な時につまみ食いする感じの本か。
なにか教訓が残る系の本ではないが、純粋に面白かった。
考古学という学問の特殊性、学閥、功名心、いろんな要素が絡み合って、あの捏造事件へとつながっていく。
2021年2月に読んだ本たち
もう5月ですね。更新サボりまくってて2月とかもう覚えてないので、ほぼ書名だけでやります。
- 発売日: 2020/11/18
- メディア: Kindle版
絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか (日本経済新聞出版)
- 作者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ
- 発売日: 2020/04/17
- メディア: Kindle版
この中では『絶望を希望に変える経済学』がとても良かった。 経済学の最新の研究成果をもとに、今社会を揺るがしている分断、格差等の問題に立ち向かい解決策を提案している。
分断の両極にいるのは、現代社会から取り残され、孤独になっている人たち。 彼らの尊厳を取り戻さない限り、小手先の解決策では分断の傷は癒えない。頑張れバイデン(日本は
2020年に読んだ本まとめ
昨年読んだ本たち。合計78冊なのでちょうど週に1.5冊の計算。
ジャンル別
ジャンルの割り振りは適当です。
ジャンル | 冊数 |
---|---|
ビジネス | 17 |
プログラミング | 10 |
ノンフィクション | 9 |
世界史 | 6 |
人文学・社会科学 | 6 |
開発手法 | 5 |
その他 | 5 |
起業 | 4 |
医療 | 4 |
テレビ | 4 |
データ分析 | 4 |
マーケティング | 3 |
小説 | 1 |
小説全然読まなくなったなー
印象に残った10冊
別に順位とかないので、読んだ順です
デジタル・ゴールド--ビットコイン、その知られざる物語 (日本経済新聞出版)
- 作者:ナサニエル・ポッパー
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Kindle版
サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)
- 作者:正垣 泰彦
- 発売日: 2016/08/02
- メディア: 文庫
- 作者:Ed Catmull,Amy Wallace
- 発売日: 2014/11/04
- メディア: Kindle版
2021年1月に読んだ本たち
今年も続けていくぞー
その名の通り、NETFLIXの組織づくりについて。
全社員を大人として扱って性善説で、情報をオープンにして事業の構造や戦略とか包み隠さず分かるまで伝えよ、という、まあいいことは書いてあるんだけど、今どきの組織に関する本とかそこそこ読んでる人には真新しさはあまりない。あと成功した会社の成功した人間ゆえの俺たちサイコー感というか、既存の価値観を見下して否定するところから入ってるのが鼻につく。
組織論とかあまり触れたことがない人が最初に読むのはいいんじゃないかな。
ビールでブルックリンを変えた男 ブルックリン・ブルワリー起業物語
- 作者:スティーブ・ヒンディ
- 発売日: 2020/05/15
- メディア: Kindle版
スラムだったニューヨークのブルックリン地区にビールづくりの伝統を復活させ、世界のクラフトビールブームの流れを創り出したブルックリン・ブルワリーの起業物語。
『発酵野郎!―世界一のビールを野生酵母でつくる―』で著者が勧めてたので読んでみたが、アツい物語とかいうよりは事実列挙型ではあった。
お仕事でプロジェクトマネジメント的なことに手を出したのでざっと読んでみようかと。PMBOKの本当に触りしか書いてないから本格的に取り組もうと思ったらもっと詳しい文献に当たる必要はあるけど、プロジェクト進めるにあたり漏れてることとかないか、10の知識エリアとか知ってると役に立ちそう。
SNSを活用して来館者数を増やしている森美術館の「中の人」が語るSNS運用術。面白おかしいことを投稿してバズるの狙うのより、淡々と事実を伝えることに徹するべしとか本当にそう思う。中の人だけ目立ってて肝心な購買につながらないアカウントとかいっぱいあるよね。個人でSNSやるのにも参考になりそう。
2020年のまとめをまだ書いてない。もう2月なのに
TOEIC L&Rテストで初めて900点台を取得したので勉強法を公開します
久しぶりに読書記録以外のネタですがタイトルは釣り。まあ900点台取ったのは事実なんだけどね。
コロナで頓挫してるんだけど海外進出したいという思いが前からあり、2019年の年末に英語学習欲が高まりを迎えて勉強を始める。
ちなみに過去のスコアは学生の時(もう10年前ぐらいか)に初めて受けて785点、社会人一年目で研修で受けて(IPテストというやつ)825点。 かなり期間が経ってるけど別に英語から全く離れてるわけでもないし、真面目に勉強して自己ベストは突破しようという心意気で始めた。
勉強内容
- スタディサプリ ENGLISH(2019年11月〜2020年4月)
当初は2020年4月試験を受けようと思って勉強してたんだけど(1日30分ぐらい?)、試験は中止。
まもなく再開したんだけど中止になった分応募が殺到したとの話を聞き「別に受験とか就職とかで必要なわけでもないのに、他の人押しのけて受けるのもなー」と控えてました。
で、講義はほぼやり尽くしたのでスタサプ続ける意味ないなーと、ENGLISH JOURNALに手を出したりしたんだけどレベルが違いすぎて一瞬で断念。
- 公式問題集(2021年1月)
その後TOEICのことはほぼ忘れてて何にもしてなかったんだけど、2020年11月ぐらいに突然受けようと思い立つ(中止になったときの振替受験枠があった)。 流石にいろいろ忘れてるし、特にリスニングは事前に慣れとかないとヤバいので、公式問題集やっとけば問題ないだろうという安易な発想。
前日に1回分やって、形式を思い出したぐらい。
本番(1月10日)
問題集やって、リーディングはのんびり解いてると時間足りないことが明らかになったので、解く順番を工夫した。
長文の長いやつ→長文の比較的短いやつ、と逆から解いて、それが終わったら残りは順番にやる。本番の集中力も相まって5〜10分ぐらい余ったと思う。
ちなみにリスニングは全然聞き取れた感触なし。リーディングは問題なかったけど、こりゃ自己ベスト行ければいいけど、700点台もあるかなーと思っていた。
結果発表
930点だった。なんでやねん。特にリスニング。リーディングと同じってどういうこと。まぐれなのか、それとも以前受けたときはもっと聞けてなかったのか。
結論
対象領域を真にマスターしてるかは別として普遍的な「ペーパーテストを解く能力」みたいなのはあって、自分はたぶんそれ得意だから資格試験的には得よね。中身が伴ってるかは知らんけど
— who_you_me (@who_you_me) 2021年2月5日