読書ログ:『ライブ・エンタテインメントの社会学』

スポーツイベント、音楽フェス、祭りなどのライブ・エンタテインメントの社会的意義を、「受け手」の能動性、日常生活との連続性、の2点を軸に検討した論考。

特に後者の理論的考察における「楽しさ」と「快楽」や「暇にならないための余暇・自由時間」「暇ではない余暇・自由時間」などの類型化は興味深く、余暇に関する社会学理論に学生のうちにもっと触れとけばなと思った。

そもそもは最近自分が音楽ライブ、フェスによく行くので、それについての論考をいろいろ探して本書に辿り着いた訳だが、音楽ライブ・フェスは「受け手」に能動性はあるものの、「楽しさ」を醸成する「身に付く」機会ではないとのこと。残念。

論文をまとめたもので文章のプロが書いたわけではなく、校正もいないっぽいので冗長な記述や展開を追いにくい文章が目立つのが玉に瑕だった。

夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わるー

夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わるー

フェスに限ればこっち。