2020年6月に読んだ本たち

更新が8月になってしまった。。

日本の医療制度や政策の内容と、それがどういったプレイヤーのどういった力関係によって決定されてきたかを記述した本。

海外との共同研究ということもあり、医師会と厚生省の綱引きなんかが赤裸々に書かれているのが面白い。基本的には日本の医療制度が特にアメリカと比較してうまくいってて、その原因を明らかにするという立て付けなんだけど、1996年出版なのでそれからの25年でだいぶ変わったのでは、具体的には高齢化に伴う医療費増大にうまく対処できてるの? という気はする。

主にGoogleの検索結果を使って、アンケート調査では明らかにできない(意図して、あるいは意図せず回答者が嘘を付くから)差別や性意識等の「真実」をつまびらかにする内容。大統領選でオバマが苦戦した地域の特性として一番うまく説明できるのが「Googleで黒人を揶揄するジョークを検索している数」だったりして、それがそのまま次の選挙でトランプの得票が多い地域だったりする。

Googleはじめシリコンバレーのイケてる企業が採用している目標管理フレームワークであるOKRについて解説した本。今度はいる会社の課題図書だった。

医療従事者と患者や家族の間のディスコミュニケーション行動経済学によって説明し、よりよいコミュニケーションのあり方を探る内容。これも今度はいる会社の課題図書。