2020年8月に読んだ本たち

8月は11冊も読んだ。暇だったのだろうか。

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)』を読んで以来、外食チェーンに興味があり、てっきり各チェーンの経営戦略とかについて書かれた本だと思って手に取る。

実際は作者の溢れ出る外食チェーン愛(主にサイゼリヤに対して)による、各チェーンのおすすめメニューについての本。 ガストの扱いが非常にあっさりしている妙にウケるのが特徴。

普段は野球や相撲がメインでサッカーはあまり……だけど戦術論には興味あるのじゃ。サッカーの見方が変わる本だけど普段見てないのが残念(なぜ読んだ)。

おなじみ冒険作家、高野秀行イスラム圏を取材する折、どうしても我慢できなく酒を探して飲むらしい。本人は否定しているがどう見てもアル中である。

イスラムでは本来ご法度なはずの飲酒が実際にはどこでも(イランでも!)行われている一方、飲酒に対する受け止め方は各国それぞれ。地元の人と飲むと普段は出さない本音(イスラム批判とか)が出てきて、これは飲酒を通して地元の人の生の声に触れることでもある。

それにしても著者のアル中はひどい笑

Dr. ヤンデルの病院選び 〜ヤムリエの作法〜

Dr. ヤンデルの病院選び 〜ヤムリエの作法〜

  • 作者:市原 真
  • 発売日: 2019/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

10月から医療系のスタートアップに入社する予定だったが諸般の事情でやめた。その名残。

良い病院とは通いやすく、スタッフの対応が適切で、医者とフィーリングが合う病院というシンプルな結論。あと症状によって診療科をうまく選ぶの大事とか、そういうハウツーも。

これもその会社の課題図書だった。たぶん5〜6年振りに読んだけど、読むたびに味わいが変わるようなそういう本ではないな……

実践ドメイン駆動設計

実践ドメイン駆動設計

エリック・エバンス本を読んでから半年、ようやく読み終えた……

エバンス本で抽象的で分かりづらかった部分をコードを交えてHowで分かるようにしてくれるありがたい本。ただしJavaHibernateとかが前提なのでその辺詳しくないと一時的に置いてかれる減少が発生する。求められる前提知識が高い。

DDDやりたいな。

ビールが好きなので。

味覚や香りについての化学的解説や、クラフトビール含めた各国のビールの製法、歴史について詳しく書かれた本。ブルーバックスって高校生向きじゃないのか笑。

これを読めばビールを飲みに行く際知識でドヤれること請け合い(ドヤってどうする)。

量子コンピュータについてそろそろ知っておきたい、ということで。

昔から物好きだったので量子論についての浅い理解はあり、割とスムーズに読めた。「観測したら値が確定するのになんで並列計算できるの!?」みたいな素朴な疑問を解決してくれる。まさにその通りなので量子コンピュータに向いた特殊なアルゴリズムじゃないと並列計算を活かせないらしい。

そこそこ古い本なので、量子アニーリング(これも分かってない)とかには触れていない。何かで補完する必要があるか。

定番書だけど今更読んだ。

製品開発において「作ったけど売れない」リスクを最小限にするため、並行して「顧客開発」が必要だねという話と顧客開発の詳細ステップについて書かれた本。

リーン・スタートアップとかリーンシリーズ読めばよくね感はある。

医療系スタートアップ入るのやめて何するの、というのに関連する本。

ノマドのはしりみたいな人が多拠点生活で「旅しながら働く」のを実践する本だが、別に自分がそういう生活を今すぐしたい訳ではない笑 あくまで資料としてね。

「これからは場所にも時間にも会社にも縛られない生き方だ!」みたいな意識高めの主張にやられそうになるが、とはいえ著者2人とも一流企業で実績を上げた経験があるだけあって、結構まともな事も書いてたりしてる。 「自分が最低限の健康的な生活を送るためのミニマムコストを把握しろ」とか「まずは会社に入って社会人のベーススキルと専門性を磨け」とか。

この人たちは極端、というか先駆者的な例だけど、これからこういう思考思想はメインに近づいていくんだと思う。

昔『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版』を読んだときに、これもおすすめだよってどこかで見た気がする。基本的にはトラクターの話なんだけど、随所に「機械化によって人の生活や思考がどう変わる?」という話題が出てくる。

コンテナ物語もそうだったけど、「AIによって人の仕事が奪われる?」ことを考えるときに参考になるんじゃなかろうか。

8月分はこれでおしまい。5月からいろいろ匂わせだったけど状況変わったので、そのうち近況書きます。