2020年9月に読んだ本たち

書くのサボっていたら11月になってしまった。記憶を辿りながら。

Voyage Groupの社史? 的な感じでまとめていたが公開してもウケそうということで一般向けに発売された本。

技術的負債との戦いがとにかく辛そう。我が社にはエンジニアの自由な提案を受け入れる文化があるよというアピールだが、結局負債を解消する原動力となったのは偶然居合わせた個の力だという気がしなくもない。まあそういう人が腐らず貢献できるというのはいいことだけど。

いわゆるミレニアル世代やZ世代と入れるような新しい世代の価値観や彼らとのうまい付き合い方を解説した本。

うすーい自己啓発本かなと思っていたが(失礼)、物質的な欲望、快楽の追求がモチベーションの源泉とならなくなってしまった時代には好み、偏愛を育むことが重要と説き、その育み方のHowなどなかなか有用な内容であった。

同じくミレニアル、Z世代の消費性向について。新しい世代は消費についても機能や価格だけでなく、CSRとかポリコレとか倫理的価値も大事にするよという、まあそうだよねという内容。

アントレプレナーの教科書[新装版]』で提唱された顧客開発の具体的手法。『Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)』でも顧客インタビュー等には触れてるけど、より専門的に。

台湾 四百年の歴史と展望 (中公新書)

台湾 四百年の歴史と展望 (中公新書)

最近、台湾本を読みすぎてどの本にどれが書いてあったか分からなくなってしまう。

オランダ統治時代から現代までの台湾の歴史の概説。目まぐるしく統治者が変わるし、戦後も大陸反攻を掲げつつ徐々に建前化したり、そもそも台湾って国なの? みたいなとにかく複雑。

テレワークを始めとする新しい働き方について、企業、個人、地域それぞれの観点からそのメリットを解く。著者自身が日本マイクロソフト出身でその後佐賀県庁のCIOとなるなど異色の経歴で、県庁というお硬い組織に新しい働き方を導入した実践経験もあるので説得力がある。

伊勢角屋麦酒の創業者が、戦国時代から続く伊勢の餅屋の跡取り息子というのは知らなかった。東北大で微生物の研究に没頭したが跡継ぎなので伊勢に帰り実家の仕事をする中で、「一生このまま餅作って終わるのか」との恐れからビールを作り出す経緯はリアル。

著者の酵母愛がすごい。なにしろ仕事の合間で山に入って天然酵母を探し、それを培養してビールを試作するとか常軌を逸している。てか酵母って山の中に普通にいるのか。

テレワークやワーケーションなど新しい働き方についての研究の第一人者と思われる著者。学術書なので難解な面もあるが、海外のコワーキングスペースの事例紹介などは面白い。コロナが落ち着いたら海外にワーケーション行きたい。

スターティングGo言語 (CodeZine BOOKS)

スターティングGo言語 (CodeZine BOOKS)

  • 作者:松尾 愛賀
  • 発売日: 2016/04/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

10月から新しい案件に入ることが決まり、GoのWebアプリケーション開発だということでおさらいした。ところがアサイン変わってGoは書かないことに。なんでやねん。

とうとう完結してしまった。酒見賢一の新作に期待。