2020年3月に読んだ本たち

去年エラい売れたノンフィクション。なんとなく敬遠してたがついに読んだ。

これは一体何の話か、と問われると意外と難しい。社会の話、格差の話、差別の話、成長の話、親子の話と色々あり。レビューじゃ伝わらないので読むべし。

なんか強化学習っぽいことを学びたくて、まあ強化学習の一分野でしかないけどバンディットに手を出した。読むモチベーションと本の難易度があまり合ってなくて、だいぶ流して読んだ。けど概要は掴んだ。はず。

道徳と運の話。道徳的には基本的には「善い行いをしたら善い報いがある」としたいのだが、「でも結果って運で決まるじゃん」という難しい問題がある。 その問題に時代時代の倫理学者がどう立ち向かってきたのかを記す、倫理学史の本。神や死後の世界の存在を信じられなくなった現代においては更に難しい問題。そして人類が倫理的に進歩したからこそ、今の倫理学が難しい、という話もある。

久しぶりに哲学の本を読んだがなかなかよい。日常のあれやこれやの悩みがちっぽけに思えてくる。

『イシューからはじめよ』の著者が今の日本の現状と、これから巻き返す戦略について書いた本。まずは日本の現状分析から始まるんだけどこれが辛すぎる。30年間負け続けてる。この人はポジティブだから「伸び代がある」と書いているが、むしろ絶望する人の方が多いんじゃないか。

この本にある処方箋はいちいちその通り。でも一番の問題は「今の日本は諸外国に比べて完全に負けているので、謙虚に外国から学んで追いつき追い越せすべし」という認識に国民の多くが立てるかどうか。それはかなり怪しい。コロナが何かのきっかけになればいいんだけど。

なぜ手に取ったか忘れたがとにかく読んだ。そうしたら手に取ったのも納得の本。

サイゼリヤの創業者が主に飲食店経営への指南として書いたものだが、とにかく合理的で納得感がありすぎる。 初っ端から「私は店長に売上目標は課していない。売上は立地とメニューと店舗面積で決まり、それは店長がコントロールできるものではなく本部が責任を持つべきだからだ」とかすごいことが書いてある。その他にも名言連発。サイゼがここまで安定成長したのも頷ける。

業界変化からするともうかなり昔なのだが、サブスクリプション型サービスが乱立する最中の2016年にテレビの将来について書かれた本。とはいえサブスク型サービスの歴史とかは勉強になったし、ここに書かれているメディアの未来は今でもあまりズレていないように思える。