2020年11月に読んだ本たち

怒涛の更新ラッシュなのじゃ。

最近、ノマドだったりの「新しい働き方」について関心があり、その中で、日本にはこういった概念ってなかったんだろうか、との思いからここに辿り着いた。本自体は名著中の名著で、もちろん名前は昔から知ってたんだけどね。

古典だから読みにくそうと今まで敬遠してたが読みやすかった。ところどころ原典引っ張ってきて読めて当然見たいな空気出してくるところはあるが。含蓄はいろいろある本だが、権力者中心のメインストリームの歴史じゃなくて、草の根の民衆の歴史。いわゆる原始共同体から中央集権へ移行していく過程での反抗の歴史。

現代のテクノロジーによって人々が所有から解き放たれ、原始共同体に戻るんじゃないかみたいな議論は割とあるが、果たしてどうなんでしょうね。

近年のワークマンの躍進の裏にはデータ経営あり。自分のキャリア的にはスタートアップばかりなんだけど、データ活用の観点だとジャパニーズトラディショナルカンパニーの方がやはり規模もでかく、1%の改善が大きい世界だからやれることも多いんだなという。まあ代わりに障壁も大きんでしょうけど。

台湾を知るための60章 (エリア・スタディーズ147)

台湾を知るための60章 (エリア・スタディーズ147)

台湾の複雑さというのがよく分かる。オランダ統治時代、清朝統治時代、日本の植民地時代、国民党政権時代と、外来政権が続く中でのアイデンティティ問題。そもそも台湾は中国の一部なのか、それとも独立した国家なのか。いろいろ考えさせられる。

今の日本でITエンジニアとして働く我々に向けられたアジャイル実践の本。前半の1人からはじめて徐々に現場をカイゼンし、仲間を増やしていく過程は勇気づけられる人も多いんじゃないか。後半は割と手法の紹介に留まっていてイマイチではあった。