2020年12月に読んだ本たち
今年のうちに片付けるぞっ→無理でした。。
SaaSビジネスにとって解約の分析は見過ごされがちだけどすごく大事、ってのは間違いないんだけど、この本は単なる自社のチャットボットサービスの宣伝。金返してくれぃ。
人口の多寡が歴史上の出来事に及ぼした影響はすごく大きいんだぞ、という主張。確かに人口≒生産力であり軍事力。いわゆる「マルサスの罠」を最初に抜け出したアングロ・サクソンが世界の覇権を握ったんだが、ブリテンの人口増加が頭打ちになると同時に他の欧州諸国にも人口動態の波が押し寄せ、特にドイツとロシアに対する脅威論が2つの世界大戦の背後にある。などなど、今までなかった視点から歴史を捉える。ちょっと翻訳が読みづらいのと、欧米の歴史の詳しいところまで知ってて当然感を出されるところがやや難点。
準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー (文春e-book)
- 作者:田中 晃(WOWOW代表取締役社長)
- 発売日: 2019/03/22
- メディア: Kindle版
日本テレビでスポーツ中継に携わり、今はWOWOWの社長を務める著者がスポーツ中継制作のリアルを語る。タイトルの通り、スポーツ中継に一番大事なのはフィロソフィーである(それ自体曖昧な表現だが笑)。競技の理解と選手へのリスペクトがないと駄目、というのは本当にそう。T◯Sとか特に人間ドラマに集中しすぎて競技を伝えるのがおろそかになったりしていているので、見習ってほしい。
NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―
- 作者:ジーナ・キーティング
- 発売日: 2019/06/10
- メディア: Kindle版
ビジネス書かと思って手にとったら若干ニュアンスが違って、NETFLIXの創業からライバルであるブロックバスターの破産までを描いたノンフィクションの趣。創業者はヘイスティングとランドルフの2人いて、最初はランドルフがメインだったのが後にヘイスティングが実権を握り会社は成長するが、その過程でランドルフは離脱していく。読んだ感じでは自分はランドルフ派だなーと思った。自分が甘い人間なのか。
もはや伝説のマーケターとして崇められている(?)森岡毅氏が、就職活動を迎える娘に向けたキャリア論を書き溜めておいたのがひょんなことから編集者の目に止まり、出版された本。出版の経緯上、もはや何でも好きに書いてくれやという話なんだが、娘への愛情の厚さとそれを惜しげもなく開陳するところにちょっとお腹いっぱいな気分になる。内容はところどころ見るべきものはあるものの、基本的には「自分の強みを知り伸ばせ。自分の強みが生きる環境を見つけろ」でそんなに変わったことは言ってない。あとところどころマッチョイズムというか、あんた大成功者だから言えるよねーというのが見え隠れする。
名作「劒岳〈点の記〉 (文春文庫)」を読んだ人にとって最大の謎として残るアレを解明しに、探検家である著者が現地調査を繰り重ねていき核心に迫っていく。元ネタ小説のネタバレはしたくないので詳細は伏せます。
で、謎の核心についてはところどころ強引な展開はありつつも、結論がとにかくアツい。この人の他の著書も読みたくなる。
年内にまとめたかったが、年をまたいでしまった。遅ればせながら2020年のまとめも書きます。
2020年11月に読んだ本たち
怒涛の更新ラッシュなのじゃ。
最近、ノマドだったりの「新しい働き方」について関心があり、その中で、日本にはこういった概念ってなかったんだろうか、との思いからここに辿り着いた。本自体は名著中の名著で、もちろん名前は昔から知ってたんだけどね。
古典だから読みにくそうと今まで敬遠してたが読みやすかった。ところどころ原典引っ張ってきて読めて当然見たいな空気出してくるところはあるが。含蓄はいろいろある本だが、権力者中心のメインストリームの歴史じゃなくて、草の根の民衆の歴史。いわゆる原始共同体から中央集権へ移行していく過程での反抗の歴史。
現代のテクノロジーによって人々が所有から解き放たれ、原始共同体に戻るんじゃないかみたいな議論は割とあるが、果たしてどうなんでしょうね。
近年のワークマンの躍進の裏にはデータ経営あり。自分のキャリア的にはスタートアップばかりなんだけど、データ活用の観点だとジャパニーズトラディショナルカンパニーの方がやはり規模もでかく、1%の改善が大きい世界だからやれることも多いんだなという。まあ代わりに障壁も大きんでしょうけど。
台湾の複雑さというのがよく分かる。オランダ統治時代、清朝統治時代、日本の植民地時代、国民党政権時代と、外来政権が続く中でのアイデンティティ問題。そもそも台湾は中国の一部なのか、それとも独立した国家なのか。いろいろ考えさせられる。
今の日本でITエンジニアとして働く我々に向けられたアジャイル実践の本。前半の1人からはじめて徐々に現場をカイゼンし、仲間を増やしていく過程は勇気づけられる人も多いんじゃないか。後半は割と手法の紹介に留まっていてイマイチではあった。
2020年10月に読んだ本たち
書くのをサボっていたら年の瀬になってしまった。
- 作者:Ed Catmull,Amy Wallace
- 発売日: 2014/11/04
- メディア: Kindle版
ピクサーの創業者が、社の歴史を振り返りながらどのようにクリエイティブな組織を作っていったかの本。
失敗を恐れない精神、オープンな議論、要は心理的安全性が高い組織が大事だよねという、まあ真っ当な話。スティーブ・ジョブズがピクサーに出資していたと言うのは知らなかった。ジョブズというと個の能力が突出しているイメージがあるけど、ピクサー本社ビルを建てる際に自身が内部を設計し、社員間のコラボレーションを高める工夫をいろいろと凝らしていたというのは意外だった。
Goプログラミング実践入門 標準ライブラリでゼロからWebアプリを作る impress top gearシリーズ
- 作者:Sau Sheong Chang,武舎 広幸,阿部 和也,上西 昌弘
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: Kindle版
Goが書きたいんじゃ。今入っている案件はGoではなくなってしまったので個人開発でやろう。
アメリカのスポーツの独自性と社会制度との関連。
例えばメジャーリーグだとサラリーキャップがあったり、FAで選手獲得するとドラフトの上位指名権を明け渡すルールがあったり、自由競争よりは戦力均衡に寄った制度設計になってるんだけどそれは資本主義が行き過ぎて弊害が顕になった「金ぴか時代」の反省が根底にあったりする。
あとはバスケットボール普及の背後にはYMCA(西城秀樹のアレ)の布教活動がある話とか。確かにサッカーやラグビー、ゴルフなどヨーロッパのスポーツと野球やアメフトなどアメリカのスポーツって結構考え方から異なるよな、とは思ってたけどそこに社会制度との関連があったとは。面白い。
任天堂の故・岩田聡元社長。彼の生前のインタビューやコラム等を集めて一冊にまとめた本。彼にして今の任天堂ありという、それは偉大な人なんだが全然偉ぶらないし、あくまで本質は技術者なんだなという、でもそこを突き抜けると経営や人材育成にも通ずるところがあるんだなという、そんな感想。もちろん有名なMother2の逸話も出てくる。
一番心に残ったのは「得意なことを伸ばすのが重要。得意なこととは自分では苦労している実感がないのに人から感謝されること」という内容。心に留めて生きたい。
今更読んだ。特に見積もり精度をちゃんと数理的に見ていく話とか、内容的にはいいところは沢山あるんだけど、衒学的というか、知識ひけらかしが好きなんだなというか、「ぼくのかんがえた最強のエンジニアリング組織論」の趣は否めない。
2020年9月に読んだ本たち
書くのサボっていたら11月になってしまった。記憶を辿りながら。
Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち
- 作者:株式会社VOYAGE GROUP 監修
- 発売日: 2020/08/26
- メディア: Kindle版
Voyage Groupの社史? 的な感じでまとめていたが公開してもウケそうということで一般向けに発売された本。
技術的負債との戦いがとにかく辛そう。我が社にはエンジニアの自由な提案を受け入れる文化があるよというアピールだが、結局負債を解消する原動力となったのは偶然居合わせた個の力だという気がしなくもない。まあそういう人が腐らず貢献できるというのはいいことだけど。
いわゆるミレニアル世代やZ世代と入れるような新しい世代の価値観や彼らとのうまい付き合い方を解説した本。
うすーい自己啓発本かなと思っていたが(失礼)、物質的な欲望、快楽の追求がモチベーションの源泉とならなくなってしまった時代には好み、偏愛を育むことが重要と説き、その育み方のHowなどなかなか有用な内容であった。
同じくミレニアル、Z世代の消費性向について。新しい世代は消費についても機能や価格だけでなく、CSRとかポリコレとか倫理的価値も大事にするよという、まあそうだよねという内容。
リーン顧客開発 ―「売れないリスク」を極小化する技術 (THE LEAN SERIES)
- 作者:シンディ・アルバレス
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『アントレプレナーの教科書[新装版]』で提唱された顧客開発の具体的手法。『Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)』でも顧客インタビュー等には触れてるけど、より専門的に。
最近、台湾本を読みすぎてどの本にどれが書いてあったか分からなくなってしまう。
オランダ統治時代から現代までの台湾の歴史の概説。目まぐるしく統治者が変わるし、戦後も大陸反攻を掲げつつ徐々に建前化したり、そもそも台湾って国なの? みたいなとにかく複雑。
あなたのいるところが仕事場になる ~「経営」「ワークスタイル」「地域社会」が一変するテレワーク社会の到来~
- 作者:森本登志男
- 発売日: 2017/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
テレワークを始めとする新しい働き方について、企業、個人、地域それぞれの観点からそのメリットを解く。著者自身が日本マイクロソフト出身でその後佐賀県庁のCIOとなるなど異色の経歴で、県庁というお硬い組織に新しい働き方を導入した実践経験もあるので説得力がある。
伊勢角屋麦酒の創業者が、戦国時代から続く伊勢の餅屋の跡取り息子というのは知らなかった。東北大で微生物の研究に没頭したが跡継ぎなので伊勢に帰り実家の仕事をする中で、「一生このまま餅作って終わるのか」との恐れからビールを作り出す経緯はリアル。
著者の酵母愛がすごい。なにしろ仕事の合間で山に入って天然酵母を探し、それを培養してビールを試作するとか常軌を逸している。てか酵母って山の中に普通にいるのか。
モバイルメディア時代の働き方: 拡散するオフィス、集うノマドワーカー
- 作者:慶太, 松下
- 発売日: 2019/07/13
- メディア: 単行本
テレワークやワーケーションなど新しい働き方についての研究の第一人者と思われる著者。学術書なので難解な面もあるが、海外のコワーキングスペースの事例紹介などは面白い。コロナが落ち着いたら海外にワーケーション行きたい。
- 作者:松尾 愛賀
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
10月から新しい案件に入ることが決まり、GoのWebアプリケーション開発だということでおさらいした。ところがアサイン変わってGoは書かないことに。なんでやねん。
とうとう完結してしまった。酒見賢一の新作に期待。
2020年8月に読んだ本たち
8月は11冊も読んだ。暇だったのだろうか。
『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ (日経ビジネス人文庫)』を読んで以来、外食チェーンに興味があり、てっきり各チェーンの経営戦略とかについて書かれた本だと思って手に取る。
実際は作者の溢れ出る外食チェーン愛(主にサイゼリヤに対して)による、各チェーンのおすすめメニューについての本。 ガストの扱いが非常にあっさりしている妙にウケるのが特徴。
普段は野球や相撲がメインでサッカーはあまり……だけど戦術論には興味あるのじゃ。サッカーの見方が変わる本だけど普段見てないのが残念(なぜ読んだ)。
おなじみ冒険作家、高野秀行はイスラム圏を取材する折、どうしても我慢できなく酒を探して飲むらしい。本人は否定しているがどう見てもアル中である。
イスラムでは本来ご法度なはずの飲酒が実際にはどこでも(イランでも!)行われている一方、飲酒に対する受け止め方は各国それぞれ。地元の人と飲むと普段は出さない本音(イスラム批判とか)が出てきて、これは飲酒を通して地元の人の生の声に触れることでもある。
それにしても著者のアル中はひどい笑
- 作者:市原 真
- 発売日: 2019/04/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
10月から医療系のスタートアップに入社する予定だったが諸般の事情でやめた。その名残。
良い病院とは通いやすく、スタッフの対応が適切で、医者とフィーリングが合う病院というシンプルな結論。あと症状によって診療科をうまく選ぶの大事とか、そういうハウツーも。
- 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
これもその会社の課題図書だった。たぶん5〜6年振りに読んだけど、読むたびに味わいが変わるようなそういう本ではないな……
- 作者:ヴァーン・ヴァーノン
- 発売日: 2015/03/19
- メディア: Kindle版
エリック・エバンス本を読んでから半年、ようやく読み終えた……
エバンス本で抽象的で分かりづらかった部分をコードを交えてHowで分かるようにしてくれるありがたい本。ただしJavaでHibernateとかが前提なのでその辺詳しくないと一時的に置いてかれる減少が発生する。求められる前提知識が高い。
DDDやりたいな。
ビールが好きなので。
味覚や香りについての化学的解説や、クラフトビール含めた各国のビールの製法、歴史について詳しく書かれた本。ブルーバックスって高校生向きじゃないのか笑。
これを読めばビールを飲みに行く際知識でドヤれること請け合い(ドヤってどうする)。
量子コンピュータについてそろそろ知っておきたい、ということで。
昔から物好きだったので量子論についての浅い理解はあり、割とスムーズに読めた。「観測したら値が確定するのになんで並列計算できるの!?」みたいな素朴な疑問を解決してくれる。まさにその通りなので量子コンピュータに向いた特殊なアルゴリズムじゃないと並列計算を活かせないらしい。
そこそこ古い本なので、量子アニーリング(これも分かってない)とかには触れていない。何かで補完する必要があるか。
- 作者:スティーブン・G・ブランク
- 発売日: 2016/01/15
- メディア: Kindle版
定番書だけど今更読んだ。
製品開発において「作ったけど売れない」リスクを最小限にするため、並行して「顧客開発」が必要だねという話と顧客開発の詳細ステップについて書かれた本。
リーン・スタートアップとかリーンシリーズ読めばよくね感はある。
医療系スタートアップ入るのやめて何するの、というのに関連する本。
ノマドのはしりみたいな人が多拠点生活で「旅しながら働く」のを実践する本だが、別に自分がそういう生活を今すぐしたい訳ではない笑 あくまで資料としてね。
「これからは場所にも時間にも会社にも縛られない生き方だ!」みたいな意識高めの主張にやられそうになるが、とはいえ著者2人とも一流企業で実績を上げた経験があるだけあって、結構まともな事も書いてたりしてる。 「自分が最低限の健康的な生活を送るためのミニマムコストを把握しろ」とか「まずは会社に入って社会人のベーススキルと専門性を磨け」とか。
この人たちは極端、というか先駆者的な例だけど、これからこういう思考思想はメインに近づいていくんだと思う。
昔『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版』を読んだときに、これもおすすめだよってどこかで見た気がする。基本的にはトラクターの話なんだけど、随所に「機械化によって人の生活や思考がどう変わる?」という話題が出てくる。
コンテナ物語もそうだったけど、「AIによって人の仕事が奪われる?」ことを考えるときに参考になるんじゃなかろうか。
8月分はこれでおしまい。5月からいろいろ匂わせだったけど状況変わったので、そのうち近況書きます。
2020年7月に読んだ本たち
スタートアップの資本政策(資金調達どのタイミングでどれだけするとか、株主の構成はどんなのがいいとか、ストックオプションはどのくらいが適切かとか)について書かれた本。自分でやるにしても、既存のスタートアップに入社するにせよこういう知識ないと後々後悔することになりかねないので、大事。
人生を変える海外移住 vol.03 台中(Taichung)
- 作者:南木祥平(台湾にゃも),Zizi
- 発売日: 2020/04/04
- メディア: Kindle版
台湾に移住したい
タイトルやばい。
内容はちょっとタイトル詐欺感があって、著者の福島第一原発潜入の記録がメインで肝心のヤクザとの関係は消化不良感がある。
1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
- 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル
- 発売日: 2019/11/14
- メディア: Kindle版
シリコンバレーのイケてる企業の経営者たちがみなコーチングを受けていたビル・キャンベルについて書かれた本。著者たちが「ビル・キャンベルについて書くが伝記にはしたくない」的なことを書いてるがこれ伝記やん、という気はする。というのも内容的に興味深い点は多々あるが、個人的なエピソードがいちいつ付いていて、それなしでコーチングの技法やコツについて書くだけにすればもっと短くできただろうという。
最近少しづつ『実践ドメイン駆動設計』を読み進めてるんだがデザインパターンの用語がそこかしこに出てきて、「あれなんだっけこれ」となることが多かったので読んだ。5年前くらいによんでPythonに移植したりしてたんだけど、今回はKotlinでやってみたりした。
台湾に(ry
2020年6月に読んだ本たち
更新が8月になってしまった。。
- 作者:直己, 池上,キャンベル,J.C.
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 新書
日本の医療制度や政策の内容と、それがどういったプレイヤーのどういった力関係によって決定されてきたかを記述した本。
海外との共同研究ということもあり、医師会と厚生省の綱引きなんかが赤裸々に書かれているのが面白い。基本的には日本の医療制度が特にアメリカと比較してうまくいってて、その原因を明らかにするという立て付けなんだけど、1996年出版なのでそれからの25年でだいぶ変わったのでは、具体的には高齢化に伴う医療費増大にうまく対処できてるの? という気はする。
誰もが嘘をついている~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性~
- 作者:セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: Kindle版
主にGoogleの検索結果を使って、アンケート調査では明らかにできない(意図して、あるいは意図せず回答者が嘘を付くから)差別や性意識等の「真実」をつまびらかにする内容。大統領選でオバマが苦戦した地域の特性として一番うまく説明できるのが「Googleで黒人を揶揄するジョークを検索している数」だったりして、それがそのまま次の選挙でトランプの得票が多い地域だったりする。
Googleはじめシリコンバレーのイケてる企業が採用している目標管理フレームワークであるOKRについて解説した本。今度はいる会社の課題図書だった。
医療従事者と患者や家族の間のディスコミュニケーションを行動経済学によって説明し、よりよいコミュニケーションのあり方を探る内容。これも今度はいる会社の課題図書。